命の灯が消える、その時まで
9
*・*・*
あの日からもう1週間がたった。
まだ夕凪ちゃんは目を覚まさない。
それでもひたすらそばにい続ける私を心配した巳影くんに、今日は無理やり外に出されています。
『え、ちょ、どこ行くの!?』
『曲書いてくれたお礼、するから』
腕を引っ張られながら向かったのは、市内にある大きなスケートリンクだった。
入る前にクルッとこちらを向いた巳影くんが、ふっと笑った。
『萌音の曲のプログラムが出来たんだ。見てくれよ』
言葉が、出なかった。