命の灯が消える、その時まで


「おーい、着いたぞー」

「…ん」


ぱっちり目を開くと、藤塚くんの顔のどアップがうつった。


「うぎゃあ!」

「うぎゃあって、色気のない声だなぁ」

「ご、ごめん…」

「いや、謝ることないだろ」

「そう、だね…」



どうしても抜けない、癖。

それは誰にでもすぐに謝る癖。


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