命の灯が消える、その時まで
でも、藤塚くんはそんなことするなといつも言ってくれる。
真夕だってそうだ。
こんなにも私を変えようとしてくれる人たちがいるのに、いじめられていた頃のことを引っ張り出して意固地になっていたのは私。
可愛くなる必要なんてない。
頑張らなくたっていい。
___そんなこと、ない。
私だって、私だって…。
「藤塚くん、私頑張る」
「ん? おう」
今日、藤塚くんと2人乗りをした時に浴びた視線。
そんな視線を私に浴びせた人たちは、みんな綺麗だった。
だったら私だって、残りの1ヶ月で綺麗になってやる。
だって、私きっと、藤塚くんが好きなんだ。