命の灯が消える、その時まで
「でも、知らない方がもっと怖いよね。ごめんね、ごめんね…」
いつも元気な高瀬さんからは想像できないほど、悲しみを含んだその声は、私の胸にすうっと通った。
ずっと、高瀬さんが苦手だった。
ううん、元気で明るい人がみんな苦手だった。
自分はそうはなれないから。
羨ましくて。
妬ましくて。
眩しくて。
だけど、藤塚くんや真夕、村澤くんに出会って。
変わりたい。
私も綺麗になりたい。
みんなのようになりたい。
前向きになっていった。