命の灯が消える、その時まで
[幻冬 side]
「余命宣告されて、未来が見えなくなったけど、いろいろなことにチャレンジできた。今本当に幸せです」
ちょっと様子を見に行こうと、濱時の部屋に来た時だった。
5センチほど開いていたドアの隙間から部屋の中を覗くと、濱時と話しているのはみゅーちゃんのようだった。
と言うか、俺にとってこの濱時の発言の方がよっぽど衝撃的だった。
濱時に余命があるだって?
そんなの到底信じられるかよ。