命の灯が消える、その時まで
『もう平気なのか?』
『まあね。巳影ありがと』
『おう』
相変わらず夕凪ちゃんにくっついている私を呆れたように見下ろした巳影くん。
そしてそのまま私のことを夕凪ちゃんから引っぺがした。
『わわっ! どうしたの!?』
『お前は俺のだろ? 他のやつに抱きついてんなよ』
『うわー、巳影の独占欲だ!』
『お前見苦しいぞ』
夕凪ちゃんの茶化す声も、日向くんの呆れたような声も全く気にせずに巳影くんは私を抱きしめた。