命の灯が消える、その時まで
はあ、とため息が2つ重なった。
『ふたりともいちゃいちゃしないで』
『えぇ! そんなつもりじゃ…』
『見てる方はそう感じるの!』
『いーじゃんお前らもいちゃいちゃすれば』
『そーゆーこっちゃない!』
むくれた夕凪ちゃんを日向くんがなだめているのを尻目に、また巳影くんが私を抱きしめた。
『もう! どうしたの!』
『萌音が足りない』
カァーッとまた顔に熱が集まった。
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