命の灯が消える、その時まで
『そろそろご飯だよね。久しぶりにみんなで食べようよ!』
『お、いーねー!』
夕凪ちゃんの意見にすぐさま同意した日向くん。
もちろん私たちもオッケーだから、笑って頷いた。
『よし、行こう!』
元気よく歩き出した夕凪ちゃん。
さっきまで意識がなかったなんて、到底信じられない。
私もあとに続こうと、病室の外に足を踏み出した時だった。
『ぅ…』
『萌音!?』
突然お腹が痛み出したのは。
思わずその場にしゃがみ込む。
視界がチカチカする。
視界が真っ白になった次の瞬間、私の意識は飛び、視界も真っ暗になった。
『萌音ー!』
最後に聴こえたのは、大好きな人の声だった。