命の灯が消える、その時まで


パソコンに向き直ってカルテを書きながら、その先生は続ける。


「抗ガン剤治療はしていくつもりだから、今日から入院してね。部屋はさっきのところでいいから。お母さん、入院に必要なものを書いた紙を後で渡すので、今日の面会時間が終わるまでに荷物持ってきてください」

「あ、はい」

「それから、濱時さん、余命3ヶ月だから」


……え?


どういうこと?




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