命の灯が消える、その時まで


そんな真夕には私が藤塚くんのことが好きって話した。

実は前から真夕は気付いていたみたいで、「やっとかー!」って言われた。


「いやー、そんなことないと思うけどなぁ」

「あるんだって! 私が話し始めると、悲しそうな表情したり…」

「まー、あたしが訊いといてやるよ。じゃー行ってくんな」

「ありがと、いってらっしゃい」


真夕がいなくなると急に静かになる病室。


「あの部屋、行こうかな」


藤塚くんに頼まれているあの曲ももうすぐ書き上がるし、ついでにデモでもとってこよう。



真夕が心配すると悪いから、真夕にLINEだけいれて、私は部屋を出た。





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