命の灯が消える、その時まで



デモも録り終わって、部屋に戻ろうとした時だった。


突然震えたスマホ。


慌てて画面をつけると、表示されたのは通話のマーク。


相手は真夕だった。


「もしもし真夕?」

「実織! どこ行ってんだよ!」

「あの、ちょっと…」

「もーいーから。早く戻ってこい!」

「わ、かった」


あまりにも真夕の声が怖くて、若干涙目になりながら戻った病室。


病室に着くなり真夕に抱きしめられた。



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