命の灯が消える、その時まで
次の日。
迎えに来てくれた藤塚くんと一緒に街へ出かけた。
今日は私も多少のおしゃれはしてきている。
真夕からもオーケーをもらっているので、心配ない。
対する藤塚くんも相変わらずかっこよかった。
青い綿パンに細いボーダーのシャツ。
足元はシンプルな革のサンダルと、そこまで気張った格好じゃないのにかっこいい。
きっとこれは生まれ持つオーラの違いだ。
ただ…。
今日も私たちの間に会話は少ない。
前はもっと話せたのになんで今は話せないんだろう。
そんなことを考えていたら、すぐにスタジオについた。