命の灯が消える、その時まで
呆然とする私を置いて、話はどんどん進んでいく。
「とりあえず、そういうことなのでね。今日の午後にも担当の者が決まると思うから、その人に詳しい話は聞いてくださいよ」
次の方が待ってるのでね、と私とお母さんは診察室を追い出されてしまった。
「…一度病室に戻りましょうか。お母さん、荷物取りに帰らなきゃいけないから……」
「うん、そうだね」
そのまま病室に戻り、私が布団にくるまったのを確認したお母さんは、すぐに病室を出て行った。