命の灯が消える、その時まで



ハッとしてうしろを振り返る。


『み…かげくん』

『こんな夜中にどこ行くんだよ? 』



なんて言おうか一瞬迷って、口から出たのは、嘘。


『ちょっと散歩に…』

『にしてはいろいろ持ってんじゃん』

『えっと、これは…』


私があたふたしてる間に、スッと私の前に巳影くんが現れる。


『別に、告げ口しようとかじゃないから。ただ、俺も一緒に行く』



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