命の灯が消える、その時まで
少しひんやりとしたベンチに腰掛け、スマホを取り出す。
電源を入れ、ケータイ小説のアプリを開く。
続き、どうしよう。
死ぬ前には完結させたい。
いや、本当に私が死んじゃうならだけど。
次の内容を考えながら、私は思考の海へと沈んでいった。
その時、ふと目についたのは「ケータイ小説コンクール」の広告。
いくつかのサイトが協力して行っているらしく、私が利用しているこのアプリのサイトも加盟サイトの1つだった。
どうせなら出してみようかな。
締め切りは来月末。
更新のスピードはあげなくちゃだけど、どうせ暇だし、いけるだろう。
さっそくそのコンクールのページにとび、「参加」を選択した。