命の灯が消える、その時まで


「おはよー! 」

「あ、はよ! 」


私の周りで挨拶の声が弾ける。


でも、私に声をかけてくれる人は1人もいない。


だって、私に友達はいないから。


小学生の頃に遭ったいじめが原因で、うまく人と関われなくなってしまった私。



長い前髪やおさげ、メガネなんかのビジュアルも手伝って、わざわざ私に話しかけてくれる人なんかいない。


でも、1人は気楽だった。



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