命の灯が消える、その時まで


ちなみに昨日の夜は誰にもばれずに部屋まで戻ることができた。


ここはあの小説と違うところ。


それに、入院初日で女の子と喧嘩したのも小説と違う。


…なんだか同じところが多すぎて、違いを探しちゃうな。



小説と現実が同じなんて、あるわけないのに。



そこまで思い出して、また胸がモヤモヤする。



一晩寝て、少し頭の冷えた私だけど、どうしても昨日の真夕、ううん、朝河さんのことは許せなかった。



ただでさえ混乱してた私だ。


それに追い打ちをかけるように、現実を突きつけるなんて。



ちょっとどうかと思う。



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