命の灯が消える、その時まで
もう1度レントゲンを撮ったりして検査はしたけど、どうやら結果は変わっていないようだった。
「やっぱり馬淵先生は正しかったんだなぁ」
「馬淵先生? 」
熊沢先生が呟いた名前は全く聞き覚えのないもの。
だけど、その人は私のことを知っているの?
「ん? ああ、昨日君のことを検査してくれたのが馬淵先生だよ」
ああ、納得。
「それに真夕ちゃんって子の主治医でもあるんだ」
…は?
じゃあ彼女が私の病気のことを知っていたのは、先生に聞いたから?
というか、先生が言ったから?