命の灯が消える、その時まで



どんなに私が無気力でも、時間は着々と進んでいく。


午後になり、お母さんが来ると、私たち2人は高瀬さんに連れられて、さっきの診察室に向かった。


そこで今日の検査の結果、これからの治療について、それから毎日の検査でどのようなことをするのかなど、たくさんの説明を受けた。


終わってからもお母さんと熊沢先生は話があるみたいだったから、高瀬さんと一緒に先に部屋に戻った。



診察室の窓から見えた空は、私の心みたいにどんよりした曇り空だった。






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