命の灯が消える、その時まで



【今日の夜、昨日のベンチ集合な】



なんと差出人は巳影くん。


私はびっくりして、スマホを落としてしまった。



幸いベッドの上に落ちたから、壊れてはいない。



隣のベッドを見ると、巳影くんが肩を震わせて笑っていた。



…もう、何よ。


ぷくっと頬を膨らましてみせると、巳影くんは口パクで、約束な、と言った。



さっきの笑いようといい、約束っていう口パクといい…。


あなたは一体、私をどれだけ夢中にすれば気がすむのでしょう。



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