命の灯が消える、その時まで
17
*・*・*
夜。
懲りずに私はまた、窓枠に足をかける。
ベッドを抜け出す前にさっと巳影くんのベッドを見てみたけど、もうすでに彼の姿はなかった。
きっともう行ってるんだろう。
また高瀬さんに怒られるかもしれない。
でも、行きたい。
いじめられっ子だった私にとって、何度も規則を破るのは怖いことだった。
それが分かっていても、不思議と恐怖心はない。
私は今日も、窓枠を蹴って闇の中に身を投じる。