命の灯が消える、その時まで
*・*・*
…くうぅ!
青春だねぇ!
自分で書いた小説で胸キュンしてる私。
真夕と仲直りしてから1週間くらいがたった。
外ではもう、セミがうるさくなく季節になっていた。
今日の検査も朝イチで終わった私。
今は真夕が検査に行っている。
そういう隙間時間じゃないとケータイ小説を書けないくらい、ここのところ真夕と一緒にいる。
話すことといえば、真夕の恋バナとか私の学校のこと、お互いの家族についてなんか。
真夕はずっと院内学級に通っていて、学校に行っていたのは小学校低学年の頃ぐらいまでなんだって。
だから制服着たことがないって言ってた。
そんな真夕に私は高校の制服をプレゼントした。
もう学校やめちゃって着ないしね。
飛び上がるほど喜んでくれた真夕は、それから制服で院内学級に通っている。
確かに東二校の制服はここら辺でちょっと有名になるくらいはかわいい。
紺地に赤いチェックのプリーツスカートと同じ柄のリボン、それから校章のはいったブレザーが指定で、それ以外は自由。
リボンも付けても付けなくてもいいんだけど、始業式なんかは着用必須。
あとはだいたい何をしても怒られない。
やりすぎると注意されるらしいけど。