命の灯が消える、その時まで


今のところ、私が知っている同い年の人は3人。


真夕、村澤くん、それから藤塚くん。



そういえば私、まだ藤塚くんがなんで入院してるか知らない。

それに、なんであんなに有名なのかも。

ここ2、3日くらいあってないし、私が学校を辞めたこともまだ言ってない気がするし。



…って、なんか私、藤塚くんと話したいみたいじゃない?


どうしたんだろ?


そんなこと、気にしなくたっていいのにね。



スマホを棚の上にのっけて、グッと背伸びをする。


真夕、まだかなぁ。


よし、暇だし、ちょっと病院内を探検してみよう。


カバンの中から引っ張り出したノートの端を破り、真夕に書置きを残すと、スマホを持って部屋を出た。



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