命の灯が消える、その時まで
小学校高学年になったある日、雅斗の髪の毛が金髪になった。
『3年間お小遣いめっちゃ貯めたからな! やっとできたぜ! これでお前とおソロだな! 』
ブリーチしたその髪は、俺より明るい色。
だけど、俺のコンプレックスはグッと薄らいだ。
それからずっと金髪の雅斗は、俺の大事な親友だ。
その後は中、高と同じ進路を歩んできた。
高校で雅斗が偏見の目で見られているのは気にくわないけど、本人はいいって言ってるからまあしょうがない。