命の灯が消える、その時まで
今だってきっと、俺が困ってたから助太刀してくれたんだろう。
自分が持っている影響力を考えて。
そう考えたらなんだか元気が出てきた。
「みんな頼む、俺、最後まで誰1人欠けることなくこのクラスを終わらせたいんだ。それは濱時も入れたこのクラスだ。だから、机は残してもらいたい」
バッと頭を下げる。
すると他のやつらからも、モニョモニョっとした賛成の声が上がった。
「まあ、幻冬がそこまで言うなら…」
「げんちゃんだし。ねぇ」
なんとかかんとか濱時の机を残すことに成功した俺は、もう一度みんなに向かって頭を下げた。