命の灯が消える、その時まで
いつもより遅い朝ごはん。
それでも、まだブランチと言うには早い時間だった。
生まれてこのかたブランチなんて、とったことない私。
学校へ行く日は6時半、休日でも7時に起きるのが習慣だった。
入院してからも、だいたいは決まった時間に起きていた。
朝が苦手ではないから、朝1番に検査を入れていることも多かったし、あんまり遅く起きると高瀬さんに怒られる。
…って、夕凪ちゃんが言ってた。
夕凪ちゃんは、名前の通りというか、何と言うか、あんまり朝が得意でないみたい。
私が入院してからも、何度か高瀬さんに怒られているのを見かけた。
ここ最近で1番遅かったのは、私が検査から帰ってきた頃に起き出してきた時だから、9時半くらい。
その時はさすがに高瀬さんも呆れちゃったみたいで、笑っていた。