着ぐるみ


亮は陸上部、私は剣道部。
外と体育館に別れてしまう。


プルルルル プルルルル

「ん?誰からかな?」


グループ電話の着信だった。


「しょうとしずかな?どーしたんだろ?」

ピッ

「もしもし?どーしたの?」

ザザザザー。ザザー。

「雑音すごいけど、きこえるー?」

「に……ろ…」

「そこ…ら…はや…にげっ」

「え?もう一回言って?」

「早く!そこから逃げろっっっ!」


え?逃げる?なんで?
そう考えてる時だった。

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