結婚も2度目だからこそ!
こんな時に友達が近くにいて良かったと、改めて思った。
ひとりだったらどうなっていたんだろうか。
きっと泣きはらして、立ち直れなかったかもしれない。
『嫌いだ』『冷めた』とは言っても、やっぱりひとりになったら、圭悟との楽しかった思い出が蘇って、でもあの部屋での光景がフラッシュバックして、その狭間で苦しんでいたかもしれない。
そう考えると、こうやってお酒を飲みながら、笑って話せることはありがたいと思う。
沙織たちのお陰で、案外早く立ち直れそうな気がした。
「……で、これからどうすんの?」
有希は運ばれた料理をつまみながら、私に聞く。
「とりあえず仕事見つけた。……派遣だけど。さすがに前の職場に頭下げてお願いするのは恥ずかしくてね……。あんなにみんなから祝われて辞めたってのに、3か月後には離婚してましたなんて言えないよ」
「それ聞くと、ますます元旦那の無神経さが許せなくなるね。せっかく正社員で働いてたってのにさ」
沙織は眉間に皺を寄せて、そう話す。
確かにこんな結果になるんだったら、辞めなきゃ良かったと後悔する部分はある。
でも、その時は圭悟を支えたくて、圭悟の妻として一生懸命家のことをしたいと思っていたのは事実だから。
「だからこそさ、浮気はいけないよ。……ホント」
その言葉は場をしんみりさせるには十分なくらいの、絶大な力を持っていた。
みんなそれぞれ、思いおもいにグラスを傾ける。
たった一回の過ちでも、その過ちが心を深く傷付ける。
そしてそれからの未来を潰す。
私は何も悪い事していないのに。
私にはバツイチという傷が出来た。
それは一生消えることのない傷だ。
沙織は勢いよくグラスの中身を全て飲み干すと、私にこう言った。
「……今日は潰れるまで飲もう。気が済むまで付き合ってあげるから」
それから堰を切ったように、女三人だけなのにとんでもない量のアルコールを消費する。
さすが三時間飲み放題のプラン。
ラストオーダーの頃には、もう既にみんなぐでんぐでんに酔っぱらっていた。
シャッターの閉まった商店街を三人、肩を組んで歩く。
そのまま二次会と称してカラオケ屋に入り、私は失恋ソングばかり泣きながら歌っていた。
お陰様で、次の日はがっつりと二日酔い。
夕方までトイレとベッドの往復だったのは言うまでもない。
ひとりだったらどうなっていたんだろうか。
きっと泣きはらして、立ち直れなかったかもしれない。
『嫌いだ』『冷めた』とは言っても、やっぱりひとりになったら、圭悟との楽しかった思い出が蘇って、でもあの部屋での光景がフラッシュバックして、その狭間で苦しんでいたかもしれない。
そう考えると、こうやってお酒を飲みながら、笑って話せることはありがたいと思う。
沙織たちのお陰で、案外早く立ち直れそうな気がした。
「……で、これからどうすんの?」
有希は運ばれた料理をつまみながら、私に聞く。
「とりあえず仕事見つけた。……派遣だけど。さすがに前の職場に頭下げてお願いするのは恥ずかしくてね……。あんなにみんなから祝われて辞めたってのに、3か月後には離婚してましたなんて言えないよ」
「それ聞くと、ますます元旦那の無神経さが許せなくなるね。せっかく正社員で働いてたってのにさ」
沙織は眉間に皺を寄せて、そう話す。
確かにこんな結果になるんだったら、辞めなきゃ良かったと後悔する部分はある。
でも、その時は圭悟を支えたくて、圭悟の妻として一生懸命家のことをしたいと思っていたのは事実だから。
「だからこそさ、浮気はいけないよ。……ホント」
その言葉は場をしんみりさせるには十分なくらいの、絶大な力を持っていた。
みんなそれぞれ、思いおもいにグラスを傾ける。
たった一回の過ちでも、その過ちが心を深く傷付ける。
そしてそれからの未来を潰す。
私は何も悪い事していないのに。
私にはバツイチという傷が出来た。
それは一生消えることのない傷だ。
沙織は勢いよくグラスの中身を全て飲み干すと、私にこう言った。
「……今日は潰れるまで飲もう。気が済むまで付き合ってあげるから」
それから堰を切ったように、女三人だけなのにとんでもない量のアルコールを消費する。
さすが三時間飲み放題のプラン。
ラストオーダーの頃には、もう既にみんなぐでんぐでんに酔っぱらっていた。
シャッターの閉まった商店街を三人、肩を組んで歩く。
そのまま二次会と称してカラオケ屋に入り、私は失恋ソングばかり泣きながら歌っていた。
お陰様で、次の日はがっつりと二日酔い。
夕方までトイレとベッドの往復だったのは言うまでもない。