結婚も2度目だからこそ!
言われた通り潮崎課長の後ろにつき、部屋を出る。
私が働く場所は、潮崎課長がいた部屋の隣だった。扉には『商品企画室』と書いてある。
課長は胸にかけられたカードを入口横の機械にかざす。
すると扉のロックが外れる音がして、課長は扉を開けた。
中は明るくて広い。
綺麗に机が並べられて、既にみんな机に向かって仕事をしていた。
課長が部屋へと入ると、座っていた社員達が一斉に立ち上がって、「おはようございます」と言いながらこちらを向く。
視線が一気に私たちへと集中するのを感じで、また緊張で身体が強張ってしまう。
「おはよう。早速だがみんなに紹介しよう。今日からここに派遣された、鳴嶋京香さんだ」
課長はそう言うと、私の背中を押して一歩前に出した。
目の前の社員の視線に、少し物怖じしてしまう。
「鳴嶋京香です。なるべく早く仕事を覚えて、皆さんの足手まといにならないようにしたいと思いますので、何卒よろしくお願いします」
そう言って、深く礼をした。
「と、言うことだから、みんなよろしくな」
課長がそう言うと、社員たちは拍手をして、私を快く迎えてくれる。
その温かな拍手に少しホッとし、私は顔を上げた。
「鳴嶋さんの席はそこだよ。あとは隣の河合さんが詳しい仕事内容は教えてくれるはずだから」
課長は指を差して、そう教えてくれる。
その先には女性が微笑みながら手を軽く上げていた。
その人が"河合さん"なのだろう。
私は河合さんに向けて軽く礼をして返した。
私が働く場所は、潮崎課長がいた部屋の隣だった。扉には『商品企画室』と書いてある。
課長は胸にかけられたカードを入口横の機械にかざす。
すると扉のロックが外れる音がして、課長は扉を開けた。
中は明るくて広い。
綺麗に机が並べられて、既にみんな机に向かって仕事をしていた。
課長が部屋へと入ると、座っていた社員達が一斉に立ち上がって、「おはようございます」と言いながらこちらを向く。
視線が一気に私たちへと集中するのを感じで、また緊張で身体が強張ってしまう。
「おはよう。早速だがみんなに紹介しよう。今日からここに派遣された、鳴嶋京香さんだ」
課長はそう言うと、私の背中を押して一歩前に出した。
目の前の社員の視線に、少し物怖じしてしまう。
「鳴嶋京香です。なるべく早く仕事を覚えて、皆さんの足手まといにならないようにしたいと思いますので、何卒よろしくお願いします」
そう言って、深く礼をした。
「と、言うことだから、みんなよろしくな」
課長がそう言うと、社員たちは拍手をして、私を快く迎えてくれる。
その温かな拍手に少しホッとし、私は顔を上げた。
「鳴嶋さんの席はそこだよ。あとは隣の河合さんが詳しい仕事内容は教えてくれるはずだから」
課長は指を差して、そう教えてくれる。
その先には女性が微笑みながら手を軽く上げていた。
その人が"河合さん"なのだろう。
私は河合さんに向けて軽く礼をして返した。