結婚も2度目だからこそ!
「すみません、先輩。全く気付かなくて」
「いや、いいんだ。名前で気付いてくれたからな。名前言っても気付いてくれなかったらどうしようかと不安だったけど」
「まさか先輩がここで働いているなんて思いもしませんでしたから。先輩上手かったからてっきりプロになっているのだと」
「いやいや、俺のレベルなんて大したことないよ。それよりも俺もまさかこんな所で京香ちゃんに会うとは思わなかった。朝、課長の後ろで立ってる君を見て、ビックリして動けなくなったよ」
そう言って先輩は、ハハッと笑う。
昔は化粧もしてないから、地味で目立たない存在だと自分では思っていて、大学に行ってからその地味さから脱却しようと、一生懸命メイクも覚えて髪の毛も色を明るくしたりして、何とか垢抜けようと努力したのに。
……まさか姿を見ただけで私って気付くなんて。
「私、そんなに昔と変わってないですか?」
「うん。昔のまんま」
「そ、それって地味ってことですよね。全然垢ぬけてないってことですよね……」
自分でそう言って軽く落ち込んでしまう。
高校卒業してからもう十年が経とうとしているのに、全く垢抜けてない。
……ああもう、この何年の努力はなんだったんだ。
と思う私に、先輩は慰めるようにこう言った。
「いや、違うよ。昔と変わらず可愛いままだってことだよ」
「いや、いいんだ。名前で気付いてくれたからな。名前言っても気付いてくれなかったらどうしようかと不安だったけど」
「まさか先輩がここで働いているなんて思いもしませんでしたから。先輩上手かったからてっきりプロになっているのだと」
「いやいや、俺のレベルなんて大したことないよ。それよりも俺もまさかこんな所で京香ちゃんに会うとは思わなかった。朝、課長の後ろで立ってる君を見て、ビックリして動けなくなったよ」
そう言って先輩は、ハハッと笑う。
昔は化粧もしてないから、地味で目立たない存在だと自分では思っていて、大学に行ってからその地味さから脱却しようと、一生懸命メイクも覚えて髪の毛も色を明るくしたりして、何とか垢抜けようと努力したのに。
……まさか姿を見ただけで私って気付くなんて。
「私、そんなに昔と変わってないですか?」
「うん。昔のまんま」
「そ、それって地味ってことですよね。全然垢ぬけてないってことですよね……」
自分でそう言って軽く落ち込んでしまう。
高校卒業してからもう十年が経とうとしているのに、全く垢抜けてない。
……ああもう、この何年の努力はなんだったんだ。
と思う私に、先輩は慰めるようにこう言った。
「いや、違うよ。昔と変わらず可愛いままだってことだよ」