結婚も2度目だからこそ!
……だけど。
先輩が私にそう言ってくれたことが嬉しくて、不安だけど先輩が隣にいてくれることが嬉しくて。
やっぱりダメです、なんて言えなくて。
私はつい、「先輩がそこまで言ってくれるなら、お願いします」と、言葉を返してしまった。
先輩は私の言葉を聞くなり、私の頭をポンと叩く。
「じゃあ、今日から俺は京香ちゃんの彼氏な。よろしく、京香」
初めて呼び捨てで名前を呼ばれ、思わずドキッと胸が高鳴った。
うるさい心臓の鼓動を聞きながら、私も先輩に言葉を返す。
「よ、よろしくお願いします、先輩」
「……うーん、付き合うからには先輩はないな。名前で呼んでくれない?智樹、ってさ」
「と、智樹ですかっ!?」
今まで先輩を名前で呼んだこともなかったから、恥ずかしくて顔が赤くなってしまう。
口を開けて名前を言おうとするけど、緊張して上手く言葉にできない。
そんな私を見て、先輩は声を出して笑った。
「いいよ、徐々に慣れてきたらでいいから俺のこと、ちゃんと呼んでちょうだいね?」
私はただ、顔を赤くしたまま頷くしかできなかった。
こんな些細なことなのに、とても楽しくて。
少し前まで落ち込んでいたなんて嘘のよう。
これも全て先輩のお陰だね。
先輩がいるから、私は元気になれる。
……でも、先輩が私と付き合ってくれるのは、私のことを好きだからじゃなく、あくまで私が立ち直れないでいるから傍にいてくれるだけのことで、そこを勘違いしちゃいけない。
これ以上、先輩への想いを膨らませちゃいけない。
先輩が私のためにここまでしてくれるのだから、私も早く吹っ切れるようにしなくちゃ。
打ち上げの時間が近付き、先輩と駅で別れる。
先輩は手を振りながら、「じゃあまた明日」と言って人ごみの中に消えていく。
私は見えなくなるまで先輩の姿を見つめていて。
その間、ずっと私の心は高鳴り続けたままだった。
先輩が私にそう言ってくれたことが嬉しくて、不安だけど先輩が隣にいてくれることが嬉しくて。
やっぱりダメです、なんて言えなくて。
私はつい、「先輩がそこまで言ってくれるなら、お願いします」と、言葉を返してしまった。
先輩は私の言葉を聞くなり、私の頭をポンと叩く。
「じゃあ、今日から俺は京香ちゃんの彼氏な。よろしく、京香」
初めて呼び捨てで名前を呼ばれ、思わずドキッと胸が高鳴った。
うるさい心臓の鼓動を聞きながら、私も先輩に言葉を返す。
「よ、よろしくお願いします、先輩」
「……うーん、付き合うからには先輩はないな。名前で呼んでくれない?智樹、ってさ」
「と、智樹ですかっ!?」
今まで先輩を名前で呼んだこともなかったから、恥ずかしくて顔が赤くなってしまう。
口を開けて名前を言おうとするけど、緊張して上手く言葉にできない。
そんな私を見て、先輩は声を出して笑った。
「いいよ、徐々に慣れてきたらでいいから俺のこと、ちゃんと呼んでちょうだいね?」
私はただ、顔を赤くしたまま頷くしかできなかった。
こんな些細なことなのに、とても楽しくて。
少し前まで落ち込んでいたなんて嘘のよう。
これも全て先輩のお陰だね。
先輩がいるから、私は元気になれる。
……でも、先輩が私と付き合ってくれるのは、私のことを好きだからじゃなく、あくまで私が立ち直れないでいるから傍にいてくれるだけのことで、そこを勘違いしちゃいけない。
これ以上、先輩への想いを膨らませちゃいけない。
先輩が私のためにここまでしてくれるのだから、私も早く吹っ切れるようにしなくちゃ。
打ち上げの時間が近付き、先輩と駅で別れる。
先輩は手を振りながら、「じゃあまた明日」と言って人ごみの中に消えていく。
私は見えなくなるまで先輩の姿を見つめていて。
その間、ずっと私の心は高鳴り続けたままだった。