結婚も2度目だからこそ!
3交際から同棲に至るまで
報告と戸惑い
「えええ!?あ、あの吉岡先輩と付き合ったあ!?」
「ちょ、ちょっと声大きいってば!!」
先輩と付き合い始めて2ヶ月ほどが経ったある日。
例の如く、今日は沙織と有希と三人で飲んでいる。
場所はあの慰め会を開いた居酒屋だ。
『あれからどうなの?』と有希から連絡があり、先輩が練習で会わない土曜日の夜に飲み会をすることになった。
沙織たちには、私があの会社に派遣されてからの話を、全く話していなかった。
言わなきゃと常々思ってはいたけど、こんなにも目まぐるしく自分の生活が変わると思っていなくて。
その環境についていけずに、連絡すらおざなりになっていた。
ようやく話すことができると、居酒屋に着き乾杯も早々に、私は先輩と付き合ったことを沙織たちに話した。
沙織は私のまさかの報告に、飲んでいたビールを噴き出しそうになっていた。
有希もまた、箸でつまんでいた卵焼きをテーブルに落としている。
まあ、驚くのも無理はないよね。
先輩は部員以外でも人気だったし、私たち後輩からすれば憧れの先輩だったんだもの。
そんな先輩と同じ会社で働いているだけでも奇跡なのに、まさかのお付き合いをしているんだから。
「やるじゃん、京香!先輩と付き合えるなんて!離婚して良かったんだよ!」
と、沙織は嬉しそうにに話す。
有希は羨ましいを連呼していたが、ホッとしたような表情を浮かべている。
久々の報告が喜ばしいことだったからなのだろう。
だけど、私はそれを素直に受け取ることができない。
「い、いやでもこの付き合いにはちょっと理由があってね……」
……そう、肝心なところを二人にはちゃんと話さなくては。
お互いが好きだから付き合ったわけじゃない。
私が心細いから。
圭悟のことでひとりで苦しんでいるのが辛いから。
そのために先輩が隣にいてくれるだけのこと。
「ちょ、ちょっと声大きいってば!!」
先輩と付き合い始めて2ヶ月ほどが経ったある日。
例の如く、今日は沙織と有希と三人で飲んでいる。
場所はあの慰め会を開いた居酒屋だ。
『あれからどうなの?』と有希から連絡があり、先輩が練習で会わない土曜日の夜に飲み会をすることになった。
沙織たちには、私があの会社に派遣されてからの話を、全く話していなかった。
言わなきゃと常々思ってはいたけど、こんなにも目まぐるしく自分の生活が変わると思っていなくて。
その環境についていけずに、連絡すらおざなりになっていた。
ようやく話すことができると、居酒屋に着き乾杯も早々に、私は先輩と付き合ったことを沙織たちに話した。
沙織は私のまさかの報告に、飲んでいたビールを噴き出しそうになっていた。
有希もまた、箸でつまんでいた卵焼きをテーブルに落としている。
まあ、驚くのも無理はないよね。
先輩は部員以外でも人気だったし、私たち後輩からすれば憧れの先輩だったんだもの。
そんな先輩と同じ会社で働いているだけでも奇跡なのに、まさかのお付き合いをしているんだから。
「やるじゃん、京香!先輩と付き合えるなんて!離婚して良かったんだよ!」
と、沙織は嬉しそうにに話す。
有希は羨ましいを連呼していたが、ホッとしたような表情を浮かべている。
久々の報告が喜ばしいことだったからなのだろう。
だけど、私はそれを素直に受け取ることができない。
「い、いやでもこの付き合いにはちょっと理由があってね……」
……そう、肝心なところを二人にはちゃんと話さなくては。
お互いが好きだから付き合ったわけじゃない。
私が心細いから。
圭悟のことでひとりで苦しんでいるのが辛いから。
そのために先輩が隣にいてくれるだけのこと。