結婚も2度目だからこそ!
「うん。一緒に住みたい」

「お、おう。……やった。まさか即答してくれるとは思わなかった」

「じゃあ一緒に住む前に、親に報告しなきゃね。今日、ちゃんと親に話したよ。智樹と付き合ってるって。そしたら、いつでもいいから来なさいってさ。歓迎してるみたい」

「マジか。じゃあ今度の休みに挨拶に行かないとな。スーツ着てビシッと決めないと」

「やだ、それって結婚の挨拶しに行くみたいじゃん。いいよ、ラフな格好で。そんな改まらなくても」

「こういうのは最初の印象が大事だろ?それに、いずれ結婚するんだし」

やっぱり思った通りだった。
それが少しおかしくて、少し笑ってしまう。

「……なにが面白いんだ?」

「あのね、親に言われた事智樹に言ったら、きっと次の休みの日にでも、なんて言うんじゃないかって思ってたら、やっぱりその通りだったから、ちょっと面白くて」

「なんだ、俺の行動読まれてたの?……つまんないの」


そう言って、私の上に覆いかぶさる。

身動きの取れない状態で、智樹は耳もとで囁いた。


「でも、俺を受け入れてくれるって事は、……京香も同じ気持ちだって、己惚れていいんだよな?」


とろけてしまいそうな、甘い言葉。
私は、ただ頷くことしか出来なかった。


また、唇が落とされる。
そのまま、私達はお互いを求め合った。

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