十九時、駅前
「急すぎます!」
「もう契約すんでるし。
鍵ももらったし。問題ないだろ」
さもそれが当然、
とでもいうような顔してますが。
けど。
「引っ越し業者さんの手配とか、
足りない家電やなんか買いに行ったりとか」
「明日暇だろ?暇だよな?
いつもの駅前に十時。
連れて行ってやる」
「あの、でも……」
「引っ越し業者はもう手配済みだから。
今日の夕方にでも、
段ボール持ってくるからよろしく」
「……なんで、いっつも、私に相談なく」
「なんか文句あるのか?」
「……ないです」
……はぁーっ。
ため息が、漏れる。
憂鬱になってる私と反対に、
片桐課長はえらく上機嫌だ。
「もう契約すんでるし。
鍵ももらったし。問題ないだろ」
さもそれが当然、
とでもいうような顔してますが。
けど。
「引っ越し業者さんの手配とか、
足りない家電やなんか買いに行ったりとか」
「明日暇だろ?暇だよな?
いつもの駅前に十時。
連れて行ってやる」
「あの、でも……」
「引っ越し業者はもう手配済みだから。
今日の夕方にでも、
段ボール持ってくるからよろしく」
「……なんで、いっつも、私に相談なく」
「なんか文句あるのか?」
「……ないです」
……はぁーっ。
ため息が、漏れる。
憂鬱になってる私と反対に、
片桐課長はえらく上機嫌だ。