十九時、駅前
第3章
日曜日。
いつもの駅に行くと、
片桐課長は車で待っていた。
「家電屋、家具屋、
ホームセンターの順で連れて行ってやる。
他に行きたい店はあるか?」
「特には……」
「買うものはわかってるな?」
「はい。大体」
「ならいい」
私から視線を逸らすと、片桐課長は車を出した。
お正月とは違う、ラフな服装。
こういう服も似合うんだ、
とか変なことを考えていた。
「そういえば、片桐課長?
私、片桐課長の連絡先、知らないんですが」
「は?」
「いままでは特に支障がなかったですが、
急に行けなくなったときとか、
連絡できないと困りますし」
……昨日みたいな場合、とか。
「……必要ない」
いつもの駅に行くと、
片桐課長は車で待っていた。
「家電屋、家具屋、
ホームセンターの順で連れて行ってやる。
他に行きたい店はあるか?」
「特には……」
「買うものはわかってるな?」
「はい。大体」
「ならいい」
私から視線を逸らすと、片桐課長は車を出した。
お正月とは違う、ラフな服装。
こういう服も似合うんだ、
とか変なことを考えていた。
「そういえば、片桐課長?
私、片桐課長の連絡先、知らないんですが」
「は?」
「いままでは特に支障がなかったですが、
急に行けなくなったときとか、
連絡できないと困りますし」
……昨日みたいな場合、とか。
「……必要ない」