十九時、駅前
「ごめんごめん。
それで。
笹岡さんは片桐さんのこと、嫌い?」
「……嫌い、ではないですけど」
……むしろ、好き、だから。苦しい。
「うん。
なら嫌わないであげて?
そうじゃないとまた、
あの人、しょげて熱出すから」
「あの、それってどういう……?」
「俺からいうのは野暮ってもんでしょ。
笹岡さんから直接聞いてみて?」
「はぁ」
意味深そうに高来課長は笑ってる。
私に嫌われたって熱出した?
ソレッテドウイウコトデスカ?
それで。
笹岡さんは片桐さんのこと、嫌い?」
「……嫌い、ではないですけど」
……むしろ、好き、だから。苦しい。
「うん。
なら嫌わないであげて?
そうじゃないとまた、
あの人、しょげて熱出すから」
「あの、それってどういう……?」
「俺からいうのは野暮ってもんでしょ。
笹岡さんから直接聞いてみて?」
「はぁ」
意味深そうに高来課長は笑ってる。
私に嫌われたって熱出した?
ソレッテドウイウコトデスカ?