十九時、駅前
……私、意外と樹馬さんに守られてたんだなー。

「樹馬さん。……ありがとう。だーい好き」

「えっ、あっ、おまえ、なにいって」
 
赤くなって挙動不審になってる樹馬さん。

……なんか可愛いなー。

「樹馬さんは?
樹馬さんは私のこと、好きですか?」

「そんなこと……知るか」
 
ぷぃっ、視線が、逸れる。

「ちゃんといってくれなきゃわかりません。
樹馬さんは私のこと、好き、ですか?」

「…………好きに決まってるだろ」

「えっ?なんですか?
はっきりいってくれなきゃわかりません」

「花重が好きに決まってるだろっ!」



【終】
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