イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
プロローグ
「――偽善者ぶってばっかじゃないの?」
沢木綾香はあたしの肩を右手で押した。
その目は鋭い光を放っている。
「あたしは偽善者ぶってなんていないよ」
「アンタも懲りないよな。柴村静子のこと放っておけって言ってるだけじゃん?どうしてわかんないかなー」
「柴村さんは関係ないから」
「関係なくないだろ~?アイツのせいで今、アンタこんなところに呼び出されてるんだし」
小山田マミが呆れたように鼻で笑う。