イジメ返し２ ～恐怖の復讐劇～
「てかさ、アンタってこのあたりの出身じゃないよね？なんで引っ越してきたわけ？」

すると、唐突にマミが尋ねた。

「それは……」

両親の離婚後、イジメを苦に妹が自殺し、それを追って母親が自殺した。

その結果、中学進学と同時にあたしは遠方の親戚の家に預けられ今の高校に進学した。

それを話すのははばかられた。

妹や母の死をこの３人に話のタネにされるのだけは絶対に嫌だった。

「しかもさ～学校の近くのボロ屋に住んでるでしょ～？」

マミの言葉に綾香とみやびが目を見合わせる。

「ボロ屋なんて言ったら可哀想だよぉ」

みやびが人の気持ちを逆なでするようにクスクス笑う。

「へぇ。アンタってボロ屋に住んでるんだ？もしかして、前の家お金がなくて追い出されたの？それとも、小学校でイジメられて引っ越してきたとか？」

「あ～、超ありえるかも!!」

やめて。お願い、もうやめて。


ギュッと目をつぶる。

３人の話し声が耳の中で反響する。
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