イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~


「ん……?」

ジャージの中に入れておいたスマホがブーブーっと音を立てて震えている。

画面をタップすると、一件のメッセージが表示されていた。


【柴村静子:さっきは私のせいですみません】


絵文字もスタンプも何もない一行のメッセージ。

柴村さんらしいそのメッセージに思わず苦笑する。

そういえば、連絡先を交換してからも一度も連絡を取り合ったことがなかった。

柴村さんのことだ。きっと意を決してあたしにメッセージを送ってきてくれたに違いない。

その気持ちが嬉しかった。


【大丈夫だよ。柴村さんが悪いんじゃないもん。謝らないで?】

【柴村静子:本当にすみません。今、どこですか?】

【東側の階段近くのトイレ。休み時間になったら、職員室に行ってくるから】

【柴村静子:どうしてですか?】

【先生に全部話す。あたしがされたことも、柴村さんがされたことも。いいよね?】

【柴村静子:はい。でも】


静子のメッセージは途中で送信されてしまったようだ。

授業を受けながら先生に見つからないように必死になって慣れないスマホをいじっているんだろう。

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