イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
少し時間をおいてから届いたメッセージ。
【柴村静子:私は逢沢さんという友達がいればそれだけで十分です】
ずっとイジメられてきた柴村さんにとって今の生活があたりまえになっているのかもしれない。
嫌われ、悪口を言われ、仲間外れにされ、けなされ、虐げられる。
そんな学校生活しか送ったことのない柴村さんのメッセージはあたしの胸に突き刺さった。
違うよ、柴村さん。
そんなのは絶対にダメ。
誰しもみんな平等に楽しい学校生活を送る権利がある。
誰にもそれを止める権利などない。
【柴村さんの気持ちはよく分かったよ。でも、あたしはできるだけのことはしてみようって思ってる】
画面の送信ボタンをタップしたのと同じタイミングで、授業の終わりを告げるチャイムが鳴り響いた。
あたしは洋式便座からスッと立ち上がると、個室の扉に手をかけた。
ねぇ、美亜。
お姉ちゃん負けないから。イジメになんて絶対に負けない。
あたしは心の中でそう誓うと、個室の扉を勢いよく開けた。