イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
避ける間もなくボールはあたしの腹部にぶつかった。
「うっ……!!」
腹部に鈍い衝撃が走り、くぐもった声が漏れる。
痛むお腹を抑えて体をくの字にさせると、今度は肩にぶつかった。
「痛い……。お願い、やめて」
「やめて?今さら何言ってんだよ。アンタのお願いなんて聞くはずないじゃん」
綾香が冷ややかな口調で言うと、マミの隣に移動してボールを掴み勢いよく腕を振った。
ボールはあたしの顔面をとらえた。
一瞬、脳が揺れて意識を失いそうになる。
よろよろとよろけてその場に座り込んだあたしに向かって、二人はなおもボールを投げつけてくる。
頭、肩、腰、お腹、背中、脚。
「やめて……!!」
あたしの苦痛の叫びが体育館倉庫に響き渡る。