イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
今も昔も大差はない。
スマホやSNSが普及したとはいえ、教室内でのイジメや仲間外れはどの時代も万国共通で起こる。
強い者が教室内で強力な力を得て、弱い者はそれに従うしかない。
弱肉強食の世界。
勝者か敗者かでは雲泥の差がある。
私は小中高といつだって食う側だった。
食われたことなど一度もない。
大学卒業後も高校教諭の免許を取り、今も安定した職業に携わっている。
一つの狂いがあるとしたら、まだ臨時職員ということ。
けれど、来年度は正式に正社員として登用されるだろうと職員の間でも噂になっている。
私の人生に狂いなど何一つない。
そして、これから先の人生でもずっと私は勝者であり続ける。
ふとポケットの中のスマホが震えているのに気が付いた。
【関先生:今日の夜、21時に会えない?】
スマホの画面に映るメッセージに思わず笑みが漏れる。
「会えるにきまってる」
独り言を呟きながらすぐさま返信する。
【大丈夫。じゃあ、いつもの場所で】
【関先生:了解】
スマホをポケットにしまうと頬が緩んだ。