イジメ返し２ ～恐怖の復讐劇～
「まさか……俺はなんてことをしてしまったんだ……!!瑠香を傷つけた女と……！」

「健太郎……。大丈夫よ。大丈夫だから」

彼の背中をさすってあげる瑠香に反吐がでる。

私の彼に気安く触るんじゃないわよ。

ハァとため息をついた時、俯いていた関先生が私を見上げた。

「イジメられっ子が恥ずかしい……？そんなわけないだろう。恥ずかしいのはイジメるほうだ！」

「……え？」

「瑠香……俺はこの人と不倫した。それは事実だ。一時の気の迷いとはいえ、瑠香を傷付けて本当に悪かった……」

「健太郎。もういいって言ってるでしょ？ねっ？」

瑠香は彼の体を支えて立ち上がらせる。

「は……？なにそれ。一時の気の迷いって何よ……」

瑠香と別れて私と結婚するんでしょ？

離婚するって言ってたじゃない。それなのに、今の言い方じゃ瑠香とやり直したいみたいに聞こえた。


「ちょっと――!!」

彼に手を伸ばそうとすると、彼は私の手を払った。

「あなたにも申し訳ないことをした。でも、愛してるのは後にも先にも瑠香だけだ。もう二度とあなたとそういう関係にはならない」

「嘘……。愛してるって言ってくれたでしょ!?」

「俺は……あなたを愛してなどいない。ただの遊びだったんだ」

まさか……。そんな……。私が負けた？

あの瑠香に……？いじめられっ子の瑠香に？
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