イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~

「――は?西園寺カンナをイジメる?どうしたのよ、突然。あの子となんかあったの?」

翌日、カンナをイジメようと提案するあたしに綾香とマミは目を見合わせて驚きをあらわにした。

「実はね、あの子ってば逢沢と柴村と一緒に綾香たちの悪口を言ってるみたいなの」

「……ハァ?逢沢と柴村?なにそれ、どういうこと?」

適当に話を作って伝えると、すぐに綾香が食いついた。

「みやびもよくわからないけど、あの3人っていつの間にか繋がってたみたい。西園寺カンナって一人だけすごい優遇されててムカつくって綾香もマミも言ってたでしょ?」

「まあね。みやびがやる気なのも珍しいし、ちょっと焼き入れる?」

「ウケる~!賛成~!ちょうど休み時間だし、隣のクラス行ってみようか~?」

綾香とマミが勢いよく立ち上がる。

単純な2人を動かすのは簡単だった。

あたし同様、2人は日頃からうっぷんをため込んでいる。

それを学校内で晴らしているのだ。

「西園寺さん、ちょっといい~?」

隣のクラスに行き、教室の入り口から西園寺カンナを呼ぶ。

「ん~?カンナにお客さんがたくさん来てくれたぁ~!嬉しいなぁ~!」

何も知らない西園寺カンナはあたし達に気付くなり、キャッキャと笑った。
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