イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
「遊び……?じゃあ、そういうことにしといてあげる」
綾香はニッと笑うと、掃除ロッカーからモップを取り出した。
そして、バケツに水を貯めるとその中にモップを入れカンナを睨んだ。
「親の力だけで特別扱いされていいご身分だわ。でもね、学校にいる間は親なんてなんのあてにもならないんだから」
綾香は水を含んで汚れたモップをカンナの顔に押しつけた。
「ん~~~!!くさぁーーーい!!」
可愛い顔を歪めるカンナを見て心の中にスーッと爽やかな風が吹く。
そう。そうよ。こういう顔が見たかったの。
昨日、あたしをバカにして笑っていた西園寺カンナの苦しんでいる顔を見て気持ちが昂る。
もっと。もっと苦しめてやらなくちゃ。
「あたしにやらせて!!」
「ふふっ。みやびってば今日はずいぶんやる気ね?」
綾香の手からモップを受け取り西園寺カンナの顔や頭を中心的にモップを擦り付ける。
モップが乾くと、バケツの中にモップを突っ込み再びカンナを攻撃する。
カンナはあっという間にびしょ濡れになっていた。
いい気味!この学校内では誰もあたし達3人に逆らえない。
それを思い知るがいい。