イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
「なんでうちだけが悪いみたいになってんのぉ~?おかしくない~!?」

「なに?じゃあ、マミは自分が悪いとは思ってないの?」

「だから、どうしてうちだけ悪いの!?」

マミとあたしが口論するのを綾香が「アンタたち、やめなよ!!」と制止した。

「分かったよぉ~。カンナ、スマホを弁償するからぁ。でも、その代り化粧品もちゃーーんっと弁償してね?あっ、もちろんポーチもねぇ。あのポーチはね、世界に一つしかないカンナの名前入りなの。化粧品もぜーんぶオーダーメイドだから。えっと、ポーチだけで安く見積もっても10万でしょ……それからリップグロスで1万……ファンデーションは2万でぇ」

「ちょっと待ってよ!!そんなの払えるわけないでしょ!?」

マミが叫ぶ。

「だったら、今回はおあいこってことにしよぉ~?ねっ?」

カンナはマミではなくあたしを見てにっこりと微笑んだ。

マミの為にあたしに我慢しろってこと?どうしてよ。どうしてあたしが――。

「ていうかさ、みやびのスマホってもう古かったしそろそろ買い替えでしょ~?親に言えば新しいの買ってくれるんじゃない~?逆にラッキーって感じ?」

あたしの気持ちを逆なでするようにマミがへらへらと笑った。


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