イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
小山田マミサイド
【小山田マミサイド】
「ねぇ、今日どっかで遊んでかない~?」
放課後になり、帰り支度を終えて綾香の席に向かう。
「あたし今から若菜ちゃんとピアノの練習だから」
「マジか~。綾香、頑張るね~。でもさぁ、若菜先生ってまだちゃんとピアノ教えられんの?」
「前と比べると微妙。感情の起伏も激しいし、時折ヒステリックに怒るし。ただ、先生のピアノの腕は間違いないし、タダで教えてもらえるから」
「あの火事以降、先生おかしくなっちゃったよね~」
先生の家が火事になり全焼したという話は噂で聞いた。
確かに思い出のものや家財道具が燃えて無くなってしまったのはつらいとは思うけれどそれだけではないと感じる。
先生には何か得体のしれない黒い影を感じた。
「まあ、いいや~。今日はカラオケでもおごってあげようと思ったのに~、残念~!」
「おごるって、アンタそれだれの金よ」
「ん~?これはこないだ体育の授業中に隣のクラスの子から拝借したお金……かな?」
「アンタって昔から手癖悪すぎよ。あたしの物盗んだら殺すからね?」
「分かってるって~!さすがに友達のお金には手はだしませんよ~」
「それならいいけど」
「じゃあ、また明日ね~!」
ひらひらと手を振って教室から出ると、
「バーカ」
と捨て台詞を吐く。
綾香の財布から札を抜いたのは、1度や2度ではなかった。
「ねぇ、今日どっかで遊んでかない~?」
放課後になり、帰り支度を終えて綾香の席に向かう。
「あたし今から若菜ちゃんとピアノの練習だから」
「マジか~。綾香、頑張るね~。でもさぁ、若菜先生ってまだちゃんとピアノ教えられんの?」
「前と比べると微妙。感情の起伏も激しいし、時折ヒステリックに怒るし。ただ、先生のピアノの腕は間違いないし、タダで教えてもらえるから」
「あの火事以降、先生おかしくなっちゃったよね~」
先生の家が火事になり全焼したという話は噂で聞いた。
確かに思い出のものや家財道具が燃えて無くなってしまったのはつらいとは思うけれどそれだけではないと感じる。
先生には何か得体のしれない黒い影を感じた。
「まあ、いいや~。今日はカラオケでもおごってあげようと思ったのに~、残念~!」
「おごるって、アンタそれだれの金よ」
「ん~?これはこないだ体育の授業中に隣のクラスの子から拝借したお金……かな?」
「アンタって昔から手癖悪すぎよ。あたしの物盗んだら殺すからね?」
「分かってるって~!さすがに友達のお金には手はだしませんよ~」
「それならいいけど」
「じゃあ、また明日ね~!」
ひらひらと手を振って教室から出ると、
「バーカ」
と捨て台詞を吐く。
綾香の財布から札を抜いたのは、1度や2度ではなかった。