イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
けれど、二人は目を見合わせて首を横に振った。

「ねぇ、小山田さん?さっき自分で言ったでしょ?」

逢沢優亜は吐き捨てるように言う。

少し前の言葉を思い出す。

『何をしようとアンタには関係のないことでしょ!』

『そうだね。関係ないよね。あたしと小山田さんは』

「そ、そんな……!!」

「人をイジメるだけじゃなく、人の物を盗んだ罰が下ったの。因果応報だわ」

逢沢優亜はそう言うと、クルリと背中を向けて歩き出す。

「っていうことで、まったねぇ~!」

西園寺カンナもニコニコと笑って手を振ると、逢沢優亜の後を追いかけていった。

「――早く階段を上れ」

左側の男が押し殺した声で命令する。

足が震えてうまく動かせない。

これから何をされるのか、想像するだけで胃液が押しあがってくるようだった。


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