イジメ返し2 ~恐怖の復讐劇~
「そう……。でも、どうして柴村さんと逢沢さんが代わることになったの?5人グループでいいんだからわざわざ代わることもないでしょう?」
先生の意見はもっともだった。
あたしが班に加わったとしても、柴村さんと交換する必要はない。
でも、それでは綾香たちが納得しないから代わることを提案したんだ。
「先生、もう決まったことなんでゴチャゴチャ言わないでよ」
綾香が不快そうに漏らす。
「別にゴチャゴチャいうつもりはないわよ?あなたたち3人と逢沢さんと柴村さん……珍しくて楽しそうな5人組だしそのままでいいじゃない」
「ハァ!?」
「みんなは、どう?これでいい?いいと思う人は手を挙げて?」
苛立ったように口をはさんだ綾香をもろともせず、先生はみんなに尋ねる。
「まぁ……いいんじゃない」
「だよね」
決定権は綾香たちにあったとはいえ、みんな仲のいい子と同じグループになれている。
クラスメイト達が一人、また一人と手を挙げていく。
「あら?でも、クラス委員だけは手を挙げてないわよ?どういうこと?」
みんなが次々に手を挙げる中、里ちゃんだけが手を挙げていない。
その横顔がひどくつらそうに見えた。